※本記事は2026年10月時点の情報です。制度・サービス内容は変更される場合があるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
当サイトは本記事で紹介するサービスから報酬を受け取っていません(掲載時点)。
写真やイラスト、生成AIで作った画像を世界に向けて販売できるサービスとして、Adobe Stock(アドビストック)のコントリビューター登録を検討する人が増えています。ただ、始める前にこんな疑問はありませんか。
- Adobe Stockの報酬率(ロイヤリティ)はどれくらいなのか知りたい
- 生成AIで作った画像を投稿してもよいのか、ルールが不安
- ドル建ての報酬の受け取り方や、税務情報の提出がよくわからない
先に結論をお伝えすると、Adobe Stockは「海外需要も含めて作品を販売したい人」「生成AI作品をルールを守って販売したい人」に向いたストックサービスです。ロイヤリティ率は写真・ベクター・イラストが33%、動画が35%。生成AI作品は「生成AIツールで作成」の申告など公式ガイドラインに沿えば投稿できます。一方、報酬はドル建てで、最低支払額は25米ドル、受け取りにはPayPalなどの決済サービスと税務フォームの提出が必要です。
この記事でわかること
- Adobe Stockコントリビューターの仕組みとロイヤリティ率
- 生成AI作品を投稿するときの公式ルール
- 最低支払額・PayPalなど支払い条件と税務情報(W-8BEN)の提出
- 会社員が副業で使うときの税金・就業規則・権利の注意点
副業全体の流れを先に知りたい方は副業の始め方もあわせてご覧ください。
Adobe Stockとは?コントリビューターの基本
Adobe Stockは、Adobeが提供するストック素材サービスです。購入者側はPhotoshopやIllustratorなどのCreative Cloudアプリと連携して素材を探せるのが特徴で、作品を提供するクリエイターは「コントリビューター」と呼ばれます。コントリビューターは専用のポータルから作品をアップロードし、審査を通過した作品がライセンス(販売)されるたびにロイヤリティを受け取ります。
運営会社・サービスの基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 運営 | Adobe Inc.(米国) |
| 本社所在地 | 米国カリフォルニア州サンノゼ |
| サービス開始 | 2015年6月(同年6月に提供開始が発表) |
| 提供素材 | 写真、イラスト、ベクター、動画、テンプレートなど |
| コントリビューター登録 | 無料(Adobeアカウントで登録) |
Adobe Stockの特徴
Creative Cloudと連携した販路
Adobe StockはAdobeのアプリと連携して素材を検索・ライセンスできる仕組みのため、デザインや動画制作の現場で使われる素材の販路になります。購入者は世界中にいるため、日本国内向けのサービスとは違う需要を狙えます。
審査は1点ずつ、目安は2〜5営業日
アップロードした作品は審査され、承認されたものが販売対象になります。公式ヘルプでは、審査は土日祝を除く「2〜5営業日」を目標としていると案内されています。
生成AI作品をルール付きで受け付けている
Adobe Stockは、生成AIで制作したコンテンツについて専用のガイドラインを設け、申告などの条件を満たせば投稿を受け付けています。国内サービスの中には生成AI素材の取扱いを終了したところもあるため(例:PIXTAは2026年5月に取扱い終了)、方針の違いは大きなポイントです。
Adobe Stockのロイヤリティ率
公式ヘルプ「ロイヤリティの詳細(Royalty details)」に掲載されている内容をまとめます(2026年10月時点)。
| 素材の種類 | ロイヤリティ率(標準プラン) |
|---|---|
| 写真・ベクター・イラスト | 33% |
| 動画 | 35% |
ここでいう標準プランには、サブスクリプション、クレジットパック、オンデマンドのライセンスが含まれ、割引後の素材1点あたりの正味価格(米国での購入価格基準)に対して率がかかります。Adobe Expressのプランや法人向けプランなどの非標準プランでは、帰属額に対する33%(動画35%)または定額が適用されるとされています。
大口サブスクリプションの最低ロイヤリティ
月350点以上の大口サブスクリプションで標準素材がライセンスされた場合は、累計ライセンス数に応じた1点あたりの最低ロイヤリティが設定されています。
| 累計ライセンス数 | 1点あたりの最低ロイヤリティ |
|---|---|
| 0〜999 | 0.33米ドル |
| 1,000〜9,999 | 0.36米ドル |
| 10,000以上 | 0.38米ドル |
無料コレクション(Free Collection)への提供
Adobe Stockには無料素材のコレクションがあり、ここで使われる作品はライセンスごとのロイヤリティは発生しませんが、提供期間に応じて1回限りのクレジットが支払われる仕組みが案内されています(例:写真・ベクター・イラストは1年間の提供で4クレジット)。参加は報酬の考え方が通常販売と異なるため、内容を読んでから判断しましょう。
ロイヤリティの考え方
公式ヘルプには、月額29.99ドル・10点のプランで写真がライセンスされた場合、1点あたり約0.99ドル(29.99÷10×33%)になるという計算例が示されています。実際の受取額は購入者のプランや割引で変わるため、「1点いくら」と固定で考えないことが大切です。
生成AI作品の投稿ルール
Adobe Stockの公式ヘルプ「生成AIに関するFAQ(Generative AI FAQ)」で示されている主なルールを整理します。ルールは更新されることがあるため、投稿前に必ず最新版を確認してください。
「生成AIツールで作成」の申告が必須
生成AIを使って作った作品は、投稿時に「Created using generative AI tools(生成AIツールで作成)」のチェックボックスにチェックを入れて申告します。
ファイル種別の選び方
カメラで撮影したように見える写実的な作品(実在する被写体で、人や動物の体の構造が正しいもの)は「写真」、それ以外は「イラスト」として投稿します。生成AIの動画は「動画」、ベクターは「ベクター」です。なお、生成AIコンテンツはイラスト用エディトリアル(Illustrative Editorial)コレクションには投稿できません。
実在の人物・作家名・キャラクターは使わない
- プロンプト・タイトル・キーワードに、アーティスト名、実在の人物名、架空のキャラクター名、著作物への言及を使わない
- 実在の人物を描写・参照した作品にはモデルリリースが必要(本人の写真をプロンプトに使った場合なども含む)
- 実在の人物に基づかない人物風の作品は「People and Property are fictional(人物・所有物は架空)」にチェック
- タイトルやキーワードに、実際の報道価値のある出来事を描いたと誤解させる表現や政府機関名を入れない
- 内容と合わない「3D render」「neural network」などのあいまいなタグを付けない
類似作品の大量投稿は避ける
同じような作品を大量にアップロードすることは推奨されず、公式には類似のバリエーションは最大3点程度が目安と示されています。スパム的な投稿はアカウントのブロックや停止につながる可能性があります。
品質と利用規約の確認は自己責任
生成AI作品も、他の作品と同じ品質・技術基準を満たす必要があります。人や動物の体の不自然な崩れがないか確認し、品質を落とすような解像度の引き上げも避けましょう。また、使っている生成AIツールの利用規約が商用販売を認めているかどうかは、Adobeでは判断できないとされており、投稿者自身が確認する必要があります。
生成AI作品で注意したいポイント
「有名作家風」「特定キャラクター風」の作品は、権利侵害のリスクがあるうえ、ガイドライン違反になり得ます。権利が確認できないプロンプトで作った作品は投稿しないのが原則です。生成AIの副業全体のリスクは生成AIを使った副業でも解説しています。
支払い条件(最低支払額・PayPalなど)
公式ヘルプ「支払いを受け取る(Getting paid)」の内容をまとめます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 最低支払額 | ロイヤリティ残高25米ドル |
| 初回の支払い | 初回販売から45日経過後に申請可能 |
| 2回目以降 | 残高が25米ドルに達するたびに申請可能 |
| 受取方法 | PayPal、Payoneer(米国外)、Skrill から1つを選択 |
| 日本での注意 | PayPalを使う場合、日本ではプレミアアカウントが必要と案内 |
| 税務フォーム | 支払いの申請には税務フォームの提出が必要 |
報酬はドル建てなので、受取時の為替や決済サービス側の手数料で、円での受取額は変わります。決済サービスの手数料や着金までの日数は各サービスに確認しましょう。
税務情報(W-8BEN)の提出
Adobe Stockは米国の事業者なので、米国の税務上の手続きとして税務フォームの提出が求められます。公式の税務FAQ(米国外の居住者向け)の要点は次のとおりです。
- 個人のコントリビューターはフォームW-8BEN、法人はW-8BEN-Eを提出(コントリビューターアカウント上で案内に沿って入力)
- 税務フォームが有効と確認されるまでは、最大税率で源泉徴収される
- 米国と租税条約がない国の居住者は、すべての販売に30%の源泉徴収
- フォームの提出により、居住国と米国の租税条約に応じて源泉徴収が0%または軽減税率になる場合がある
- Adobeは米国内国歳入庁(IRS)との特別な取り決めにより、TIN(納税者番号)なしでもW-8フォームを提出できると案内
日本在住の場合の具体的な税率は、公式の「国別の源泉徴収税率」ページで確認してください。フォームは登録後すぐに提出しておくと、意図しない源泉徴収を避けやすくなります。
メリット
世界中の購入者に販売できる
購入者が世界中にいるため、日本の風景や文化をテーマにした作品が海外の需要に合う可能性もあります。国内サービスとは異なる販路として併用できるのが強みです。
ロイヤリティ率がシンプル
写真・ベクター・イラストは33%、動画は35%とシンプルです。ランク制ではないため、始めたばかりでも同じ率が適用されます。
生成AI作品を正式なルールのもとで販売できる
生成AI作品の申告ルールが明文化されているため、ガイドラインに沿って制作すれば、AIを使った作品も販売の選択肢に入ります。
登録が無料で始めやすい
コントリビューター登録は無料で、手持ちの作品からすぐに投稿を始められます。他のストックサービスと併用する場合は、併用先の専属規約に注意しましょう。
デメリット・注意点
英語・ドル建てでの手続きが多い
ヘルプや規約、税務フォーム、決済サービスなどで英語の情報に触れる場面があります。報酬もドル建てで為替の影響を受けます。
受け取りに決済サービスと税務フォームが必要
銀行振込ではなく、PayPal・Payoneer・Skrillのいずれかを用意する必要があります。日本でPayPalを使う場合はプレミアアカウントが求められる点も確認しておきましょう。
生成AI作品は競争が激しくルールも厳しい
生成AIで手軽に作品を作れる分、似た作品が大量に投稿されやすく、埋もれやすい面があります。類似作品の大量投稿は禁止に近い扱いのため、量より企画力が問われます。
1点あたりの受取額は小さくなりがち
サブスクリプションでのライセンスが中心になると、1点あたりのロイヤリティは数十セント〜1ドル前後になることもあります。まとまった収入には作品数と継続が必要です。
評判・口コミの傾向
当サイトでは架空の口コミは掲載しません。ここでは、公式情報から確認できる事実をもとに、よく話題になる論点を整理します。
| よく話題になる点 | 公式情報から確認できること |
|---|---|
| 「報酬率はどれくらい?」 | 写真・ベクター・イラスト33%、動画35%(Royalty details) |
| 「AI画像は売れる?」 | 申告などのルールを守れば投稿可能(Generative AI FAQ) |
| 「審査に時間がかかる?」 | 目標は2〜5営業日(Upload and manage your content) |
| 「お金を受け取るのが面倒」 | 最低25米ドル、PayPal・Payoneer・Skrillから選択、税務フォームが必要(Getting paid) |
総じて「世界向けの販路」「生成AI作品のルールが明確」は評価されやすく、「ドル建て・英語の手続き」「1点単価の小ささ」は事前に理解しておきたい点です。
Adobe Stockが向いている人・向いていない人
| 向いている人 | 向いていない人 |
|---|---|
| 海外需要も狙って作品を販売したい人 | 日本語だけで手続きを完結させたい人 |
| 生成AI作品をルールを守って販売したい人 | 有名作品風・キャラクター風の作品を作りたい人 |
| PhotoshopやIllustratorを使い慣れている人 | 短期間で大きく稼ぎたい人 |
| 複数のストックサービスと併用したい人 | PayPal等の決済サービスを用意したくない人 |
登録から販売開始までの流れ
STEP1:コントリビューター登録(無料)
Adobe Stockコントリビューターのサイトから、Adobeアカウントでログインしてプロフィールを設定します。
STEP2:税務フォームと受取方法の設定
W-8BENなどの税務フォームを提出し、PayPalなどの受取方法を登録しておきます。
STEP3:作品のアップロード
写真・イラストはJPEG形式でアップロードします(ポータルでは1ファイル最大30MB)。動画はFTPでアップロードします。
STEP4:タイトル・キーワード・申告の設定
内容を正確に表すタイトルとキーワードを付け、生成AI作品なら申告にチェック、人物や所有物が写る場合はリリースを添付します。
STEP5:審査・販売
審査を通過した作品が販売され、ライセンスされるたびにロイヤリティが加算されます。
リリースと著作権・商標の注意点
モデルリリース・プロパティリリース
公式ヘルプでは、識別可能な人物が写っている場合はモデルリリース、知的財産や私有財産が写っている場合はプロパティリリースの添付が必要とされています。リリースには、許諾の文言、モデルや物件の参照写真、氏名、モデルの生年月日、日付入りの署名、日付入りの立会人の署名などが求められ、テンプレートはコントリビューターポータルからダウンロードできます。
商標・ロゴ・著作物
キーワードに商標名を使わないことが案内されているほか、ロゴや他人の作品、キャラクターが写り込んだ作品は権利侵害のリスクがあります。撮影時に避けるか、編集で取り除いておきましょう。
- 人物が写っているならモデルリリースを用意したか
- 私有財産・知的財産が写っているならプロパティリリースを用意したか
- タイトル・キーワードに商標名や人名を使っていないか
- 生成AI作品は申告にチェックを入れたか
- 使った生成AIツールの規約が商用販売を認めているか
他のストックフォト・副業サービスとの比較
| サービス | 報酬の目安 | 生成AI作品 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| Adobe Stock | 写真等33%・動画35% | ルールのもと投稿可 | 海外需要・AI作品も狙いたい人 |
| PIXTA | 一般22〜42%(ランク制)、専属・人物専属は最大58% | 2026年5月に取扱い終了 | 日本向けの写真・人物写真を撮る人 |
| ココナラ等のスキル販売 | 価格は自分で設定 | サービスの規約次第 | 依頼ベースで単価を上げたい人 |
| クラウドソーシング | 案件ごとの報酬 | 案件・規約次第 | 案件単位で報酬を得たい人 |
会社員がAdobe Stockを使うときの注意点
就業規則の確認
会社員の副業を全面的に禁止する法律はありませんが、就業規則で副業が許可制・届出制になっている会社もあります。作品販売のような副業でも、事前に規則を確認し、必要なら届出をしておきましょう。詳しくは副業禁止・就業規則の解説をご覧ください。
所得区分と確定申告
ストック素材の販売収入は、一般的に、帳簿書類の保存がなく規模も小さい場合は「業務に係る雑所得」、社会通念上事業といえる規模・継続性がある場合は「事業所得」として扱われると考えられます。ドル建ての報酬は円に換算して計算します。給与1か所で年末調整を受けている会社員は、副業の所得(収入−経費)が年20万円を超えると確定申告が必要で、20万円以下でも住民税の申告は必要です。詳しくは副業の確定申告(20万円ルール)をご確認ください。
米国での源泉徴収と日本の申告
税務フォームを出していない場合、米国側で最大税率の源泉徴収がされる可能性があります。米国で源泉徴収された税金が日本の申告でどう扱われるかはケースによって異なるため、個別の判断は税務署・税理士にご確認ください。
住民税から副業が知られる可能性
副業の所得が加わると、給与から天引きされる住民税の額が増え、会社が気づくきっかけになることがあります。給与以外の所得は確定申告書第二表で「自分で納付(普通徴収)」を選べますが、扱いは自治体に確認しましょう。副業の住民税も参考にしてください。
よくある質問
Adobe Stockのコントリビューター登録は無料ですか?
はい、無料です。Adobeアカウントでログインして登録できます。
生成AIで作った画像は販売できますか?
公式ガイドラインに沿えば投稿できます。「生成AIツールで作成」の申告にチェックを入れ、実在の人物名・作家名・キャラクター名などをプロンプトやタイトル、キーワードに使わないことが必要です。最終的な採否は審査で判断されます。
報酬はいくらから受け取れますか?
ロイヤリティ残高が25米ドルに達すると支払いを申請できます。初回は最初の販売から45日経過後です。
受け取りに銀行口座は使えますか?
公式ヘルプで案内されている受取方法はPayPal、Payoneer(米国外)、Skrillで、いずれか1つを選びます。日本でPayPalを使う場合はプレミアアカウントが必要とされています。
税務フォームは必ず提出する必要がありますか?
支払いの申請には税務フォームが必要です。提出して有効と確認されるまでは最大税率で源泉徴収されるため、早めに提出しておきましょう。
まとめ
| 評価項目 | 編集部の評価 |
|---|---|
| 報酬率 | 写真・ベクター・イラスト33%、動画35%でシンプル |
| 生成AI作品 | 申告などのルールのもとで投稿可 |
| 支払い | 最低25米ドル、PayPal・Payoneer・Skrillから選択 |
| 手続きの手間 | 税務フォーム(W-8BEN)の提出が必要、英語情報も多い |
| 向いている人 | 海外需要や生成AI作品も含めて販路を広げたい人 |
- Adobe Stockは世界向けのストック販路で、ロイヤリティ率は33%(動画35%)
- 生成AI作品は申告必須。人名・作家名・キャラクター名は使わない
- 報酬はドル建て、最低25米ドルから決済サービス経由で受け取る
- W-8BENなどの税務フォームは登録後すぐに提出しておく
- 会社員は就業規則・確定申告・住民税を事前に確認
次にやることとして、まずはAdobe Stock公式の生成AIに関するFAQや支払いに関するヘルプで最新ルールを確認し、権利面で問題のない作品から投稿してみましょう。ほかの副業と比べたい方は会社員におすすめの副業、進め方を整理したい方は副業の始め方へ進んでください。
